カウンター
カレンダー
03 | 2024/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 |
プロフィール
HN:
SHIMO
性別:
女性
最新トラックバック
最古記事
ブログ内検索
2007/11/08 (Thu)
創作小説
コンビニ店員さんと週一でくるお客さんのショートショート小説です。
週に一度夕方君は、来る。
寒い北風に髪をゆらして
あったかな場所にやって来る。
ピザまんと缶ココア
お金を払うと無表情のまま
外へ出て行く君。
家に帰るのではなくて・・
バックからたばこを取り出して
一服してから
ピザまんを食べる
人と人との出会いは単純なんだけど
君の無表情なカオとピザまんとココアとたばこで
私は君をおぼえた
他人行儀のこの世の中で
私が君にしてあげられることは
「いらっしゃいませ」
と
「ありがとうございました」
だけ
でもずっと気になってた
リストバンドで隠した左手首は
何を伝えたいのだろうって
食べ終わって一服したら
君は向かいの薬局へ入っていく
ココが君のひとときの時間つぶしでも
私のキオクには君が残ったのです
今週も君は夕方来る
ナンパまがいなお客より
君が気になっているんだ
でもココはコンビニだから
外の寒い北風に
冷えた体があたたまるように
無表情の君のカオにいつか
笑顔をみつけられるように
今日も薬局へ入っていく君を
見送りました
ココアの缶
いつも分別して捨ててくれる
君は
やさしい人なんだろうと
私は思っています。
拙いモノですがお読み頂きありがとうございます。
PR
この記事にコメントする